種無しぶどうの作り方!なぜできるのか、ジベレリン処理の方法を解説
巨峰やシャインマスカット、デラウェアなどのぶどうは種がないので、お子さんからご年配の方まで食べやすいのが特徴です。しかしなぜ種ができないのか、作り方に疑問を持つ人もいるでしょう。そこでこの記事では、種無しぶどうができる仕組みやジベレリンについて解説し、種無しぶどうの栽培方法をご紹介します。
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目次
種無しぶどうができる仕組み
種無しぶどうができるのは、ジベレリンという植物ホルモンの作用によるものです。通常果物は受粉により子房に種子ができ、子房が膨らんで果実になりますが、ぶどうの場合はジベレリン液に浸けることで果実を作っています。受粉せずに実ができるため、中にも種(種子)ができません。
ジベレリンの主な作用
ジベレリンとは、植物がもともと持っている植物ホルモンの一つです。主な作用は、以下の3つです。
- 植物を成長させる
- 果実を大きくする
- 休眠中の種子の発芽を促す
ジベレリンは、成長作用と受粉なしで果実を肥大化させる作用が確認されています。また休眠打破という休眠中の種子の発芽を促す作用があり、植物を活動状態にする効果もあります。ぶどうだけでなく、柿やトマト、なすなど他の果物や野菜の栽培にも使用されており、現在の農業全般に欠かせないものです。
種無しぶどうの作り方
種無しぶどうの作り方は、以下の手順です。
- ジベレリン液とカップを用意する
- 満開頃にジベレリン液に浸ける
- 満開後にジベレリン液に浸ける
それぞれについて解説していきます。
ジベレリン液とカップを用意する
種無しぶどうを作る時は、ジベレリン液とぶどうの房全体が入る大きさのカップが必要です。ジベレリンは錠剤の形で販売されているので、適量の水に溶かして液体にします。カップは専用のものでなくても、ぶどうが入る大きさであれば、ペットボトルを切り取るなどで代用しても問題ありません。
満開頃にジベレリン液に浸ける
ぶどうを通常通り栽培し、全体の花が咲ききる頃(満開頃)を目安に、1度目のジベレリン処理を行います。早すぎると房が曲がって見た目が悪くなるので、注意しましょう。1度目の処理は、主に種をなくす(種を作らない)のが目的です。
満開後にジベレリン液に浸ける
花が散った頃(満開後)を目安に、2度目のジベレリン処理を行います。受粉なしでできた果実は大きさが十分に育たないため、2度目の処理では実を大きくするのが目的です。
行う際は1度目に使用したジベレリンを再利用することもできますが、効果が十分に得られない可能性もあるので、新しい液体を用意しましょう。処理を2回行った後は、通常通り栽培を続けて収穫すると、ほとんどのぶどうが種無しになります。
ぶどうをジベレリン処理するタイミング
ぶどうは、ジベレリン液がつくと日焼けしやすく品質に影響するため、朝方や夕方、曇りの日など、太陽光の少ない時間帯に処理を行うのが望ましいです。また処理後は、房を揺らすなどして液体を取り除くとより日焼けしにくくなります。ただしぶどうは日光が当たらないと十分に成長しなくなるので、太陽光を遮るなどはやめましょう。
種無しぶどうの作り方を理解して知識を深めましょう
種無しぶどうができるのは、ジベレリンという植物ホルモンの作用によるものです。ジベレリンには植物の成長を促す作用があり、ぶどう栽培に使用すると受粉なしで果実を作れるため、種のないぶどうが出来上がります。
種無しぶどうを作る時は、ジベレリン液とぶどうが入る大きさのカップを用意して、満開頃と満開後の2回にわたり処理を行います。また、処理をしたぶどうは日焼けしやすいので、日の当たらない時間帯に行うのが望ましいです。種無しぶどうの作り方を理解して知識を深めましょう。
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