みずみずしく爽やかな甘さが特徴のぶどうは、保存が難しい果物の1つです。常温や冷蔵庫ではあまり日持ちしませんが、冷凍保存をすることでぶどうを長期間美味しく食べられます。また、冷凍ぶどうならではの食感や用途もあり、普段とは異なる楽しみ方も可能です。本記事では、ぶどうを美味しく冷凍・解凍するための方法について解説するので、興味のある方はぜひご覧ください。

この記事を読むための時間：3分

ぶどうを冷凍するメリットとは？

ぶどうを冷凍するメリットは、長期保存ができるだけではありません。食べやすくなったり新たな食感を楽しめたりと、冷凍することで得られるメリットはさまざまです。ここでは、ぶどうの冷凍保存がもたらす具体的な利点について詳しく解説します。

保存期間を延ばせる

ぶどうを冷凍保存する最大のメリットは、保存期間を大幅に延ばせる点です。通常の冷蔵保存では1週間程度しか持たないぶどうですが、冷凍庫に入れておけば1ヵ月以上保存できるようになります。冷凍保存によって値段の安い旬の時期にまとめ買いをすることもできるので、経済的にもメリットが大きいです。

皮が剥きやすくなる

冷凍したぶどうの皮と果肉の間には隙間ができるため、解凍時に簡単に皮が剥けるようになります。皮が厚い品種でも、道具を使わずに剥けるようになるので、小さな子どもでも食べやすくなります。

ぶどうをおいしく冷凍する方法

ぶどうをおいしく冷凍保存するためには、いくつかのポイントを押さえなければなりません。下準備から保存方法まで1つ1つの工程を丁寧に行うことで、解凍後もぶどうのみずみずしさを保つことができます。ぶどうを冷凍する方法は、粒の大きさによってそれぞれ異なるので、購入したぶどうの粒の大きさを確認し適切な方法を選んでください。

水で洗って水気を拭き取る

まずはぶどうを流水でよく洗い、表面に付着している汚れや農薬を落としましょう。その後、清潔な布巾やキッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取ることが重要です。水分が残ったままだと、凍って霜となり食感や風味を損なう原因になります。

小粒のぶどうは一房ずつ冷凍する

デラウェアなどの小粒のぶどうは、一房ずつ冷凍するのがおすすめです。一房丸ごとラップで包み、空気を抜きながら密閉容器に入れてください。できるだけ水気を取り空気に触れないようにすることで、果実の鮮度と風味を保つことができます。

大粒のぶどうは一粒ずつ冷凍する

巨峰やピオーネなどの大粒のぶどうは、一粒ずつ房から外して冷凍するのがおすすめです。冷凍する際は粒同士がくっついてしまわないよう、一度トレーやクッキングシートの上にぶどうを並べて冷凍庫で冷やしてください。ある程度固まってから密閉袋に移すと、形が崩れることなく綺麗に凍ります。

冷凍ぶどうをおいしく解凍するコツ

冷凍ぶどうを美味しく食べるには、常温や冷蔵庫でゆっくり解凍するのがおすすめです。時間をかけることで、果実の組織が壊れにくく風味や食感を保つことができます。また一度冷凍したぶどうは、完全に解凍せずに半解凍の状態で食べるのもおすすめです。シャリっとしたシャーベットのような食感が楽しめます。

 

また、冷凍ぶどうをスムージーやジュースに使う場合は、解凍せずそのままミキサーにかけると甘みが凝縮されたフレッシュな味わいを引き出せます。

冷凍保存してぶどうのおいしさを長持ちさせよう

本記事では、ぶどうを美味しく冷凍・解凍するための方法について解説しました。ぶどうの冷凍保存は、旬の美味しさを長く楽しむために効果的です。ぶどうの大きさに応じた冷凍・解凍方法を実践し、冷凍ぶどうならではの食感や活用法を楽しみましょう。今回紹介した方法を参考にして、ぜひご家庭でぶどうの冷凍保存に挑戦してみてください。