ヴィーガンやベジタリアンは「野菜だけを食べる人」というイメージがありますが、実際には多くの種類があり、各タイプの食生活は異なります。健康志向や動物愛護、宗教的な理由など、菜食スタイルを選ぶ目的も人それぞれです。この記事では、代表的なヴィーガン・ベジタリアンの9種類について、それぞれの特徴を解説します。

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ベジタリアンの定義

ベジタリアンとは、動物の肉や魚などを避ける「菜食主義者」のことです。ただし、すべての動物性食品を排除するわけではなく、卵や乳製品を摂る人も含まれます。

 

また「vegetable（ベジタブル）」が語源ではなく、健全や新鮮という意味のラテン語「vegetus（ベジェトゥス）」に由来しています。野菜のみを食べる人ではなく、それぞれの意思で、菜食中心の多様な食生活をしているのがベジアリアンです。

ベジタリアンの9種類のタイプを紹介

ベジタリアンには、食べるものや目的に応じて複数の種類があります。

 

• ヴィーガン
• フルータリアン
• オリエンタル・ベジタリアン
• ラクト・ベジタリアン
• オボ・ベジタリアン
• ラクト・オボベジタリアン
• ペスコ・タリアン
• ポーヨ・ベジタリアン
• セミ・ベジタリアン

 

ここでは9種類のベジタリアンを紹介します。

ヴィーガン

ヴィーガンは、ベジタリアンの中で最も厳格と言われる完全菜食主義です。肉や魚だけでなく、卵・乳製品・はちみつなど、すべての動物性食品を一切摂取しません。また食事だけでなく、衣類・化粧品・日用品など、動物由来の製品を避ける人も多く見られます。

フルータリアン

フルータリアンは、果実を中心に摂取する非常に限定的なベジタリアンです。樹木や植物を傷つけずに採れる果物、木の実などが主な食材となります。 環境や生命への負荷を最小限に抑えるという思想に基づき、野菜類も避ける場合があります。

オリエンタル・ベジタリアン

オリエンタル・ベジタリアンは、主に仏教の教えに基づく菜食主義の一種です。肉・魚・卵・乳製品のほか、香りの強い五葷（にんにく、にら、ねぎ、らっきょう、浅葱）も避けます。 精神の安定や身体の浄化を目的とし、特に東アジア地域で広く見られます。

ラクト・ベジタリアン

ラクト・ベジタリアンは、動物性食品の中で乳製品のみを食べる人です。ヨーグルトやチーズ、牛乳などは食生活に取り入れます。 宗教的な理由が多く、インドでよく見られるスタイルです。

オボ・ベジタリアン

オボ・ベジタリアンは、肉・魚・乳製品を避けますが、卵は取り入れる食生活です。卵から良質なたんぱく質を摂取できるため、栄養バランスを取りやすいのが特徴です。 

ラクト・オボベジタリアン

ラクト・オボベジタリアンは、肉や魚を避ける一方で、卵と乳製品の両方を摂取します。最も一般的で、実践者が多い種類です。  栄養バランスを取りやすく、健康や美容を目的に行っている人もいます。

ペスコ・タリアン

ペスコ・タリアンは、肉を避ける一方で、魚介類は食べるベジタリアンの種類です。卵や乳製品も取り入れるため、栄養面で制限が少ないのが魅力です。

ポーヨ・ベジタリアン

ポーヨ・ベジタリアンは、肉類の中で鶏肉だけを食べる比較的新しいスタイルです。完全な菜食は難しくても、健康には気を配りたいという人に適しています。

セミ・ベジタリアン

セミ・ベジタリアンは、基本的に菜食をベースにしながら、時には肉や魚を食べる柔軟なスタイルです。フレキシタリアンとも呼ばれ、厳格なルールに縛られず、健康や環境に配慮した生活を送る人に人気です。

自分に合う食生活を実践しよう

ベジタリアンやヴィーガンには多様な種類があり、それぞれに異なる価値観や目的があります。健康志向の人もいれば、動物愛護や環境保護を重視する人もいます。各タイプの特徴や避ける食材を正しく理解し、自分のライフスタイルや信念に合った食生活を見つけましょう。